165:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 02:05:04.09 ID:tRJaplXx0
「武装錬金だ」杏が声を上げた。
「さあ、それは寡聞にして存じ上げませんが……
ナポレオン体制の外務大臣などで活躍した、シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴールが、よいコーヒーについて語ったとされる言葉です」
「悪魔なのに天使ね。矛盾というか、文学的だな」
「《天使のカオした破滅愛好家》」呟いて千夜。
「ふーん、苦い≠ヘないんだ。ペリゴーさんもこーゆーの飲んだの?」
杏はたった今飲んでいる、コーヒー粉と砂糖で煮出したトルコ式を示す。
「はい…… タレーランが飲んだのはエスプレッソのようで、お砂糖をたっぷり入れる味わい方はこれと同じですよ」
「げーっ、粉っぽい」
「あはは、混ぜたらそうなるよ。もう一回沈むの待たないとな」
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