白雪千夜「アリババと四十人の盗賊?」
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129:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:34:28.20 ID:tRJaplXx0
 得られなかったと知ってから、自分が求めていたのがやれ≠ナなければやるな≠ネのだと分かった。意思などを問うて欲しいのではない。

 お見通しでか、そうでないか、
「頼りないか、そうだなぁ。君のお嬢様風に言うなら、僕は魔法使いだ。君の被った灰を払って、ドレスを着せて馬車に乗せるまでが仕事。そこから先、手までは引いてやれるわけじゃない」
「しかも魔法は時限式」
「だな」
「惨めな私はボロ布で走らされる」
「だからこそ、必ず背中を押すからさ」
「押す方は気楽だろう」

「ああ、押してやる背中を信じてさえいればね。王子様は魔法のドレスと結婚したわけじゃない。僕は千夜が自分の望むものや守るべきものを知ってると信じてる。それが地図になって、千夜が誇れる未来を選ばせてくれるってね」



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