白雪千夜「アリババと四十人の盗賊?」
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107:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:20:28.19 ID:tRJaplXx0
 千夜の様子を分かってか、志希は口を開く。
「ハスハス…… ん? にゃはは、無駄な降伏はやめて抵抗しなよ」
「離して頂けませんか。こういう過度な接触は、ちとせお嬢様にだけ仕方なく許しているのです」
「話して欲しい? はーい。あたしには、匂いで千夜ちゃんが嘘ついているのが分かるんだー。キミの否認を、あたしも認めない♪」
「離せと言いました。アイドルに怪我をさせてはと思っていましたが、この際本気を出してもいいのですよ」
「まだまだ、演技で昂めてよ。キミの大脳辺縁系に生まれたモノは視床下部から下垂体・副腎皮質を介して血中に分泌され、ニオイ物質というカタチで皮膚から気流により伝搬、あたしの嗅上皮に溶け込み嗅覚受容体と結合するのだ。パルスは語る――キミは焦ってる。怒ってる。恐れてる。これが《休憩を貰っただけ》だなんて! うーん、ケミカルセンス。ハスハス」



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