39: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:44:37.34 ID:AgSNqDxh0
シャンパンタワーを通りすぎると、アーチがあり、そこくぐるとまさに別世界があった。
育「綺麗―まるで光の海にもぐったみたい」
P「光の海か、いい表現だ」
40: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:45:16.42 ID:AgSNqDxh0
育「Pさんお写真も撮ろう」
P「はいチーズっと」
育「ちがうよっPさんとツーショットを撮りたいの」
41: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:46:30.58 ID:AgSNqDxh0
育「Pさん、あの丘に登ろうよ」
P「よし競走だ」
育「わー! Pさん速い」
42: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:48:16.82 ID:AgSNqDxh0
駅
この時間になれば駅の利用者も減ってくる。とはいえ帰宅中であろうサラリーマンもいるな。
育「今日のイルミネーション本当にすごかったよ。また連れて来てね」
43: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:49:33.82 ID:AgSNqDxh0
育「……!」
育はステッキを取り出していた。まさか育、おとうさんに魔法をかけるつもりか。
P「おいやめろ育! なにやってるんだ」
44: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:50:34.31 ID:AgSNqDxh0
それから数日間は育から連絡が来ることはなかった。
桃子「お兄ちゃん、空なんか見てどうしたの? なにかある?」
45: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:51:23.73 ID:AgSNqDxh0
さらに数日後のことだった。
ある日の夜、自分の部屋からボケーっと外をみていたら、一瞬何かが光ったのだ。
P「UFOか?」
46: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:53:09.25 ID:AgSNqDxh0
怪人「ぐへへ、いくら魔法少女だからといっても魔法が使えないなら、ただの女の子だな」
育(テレパシーは使えないみたい。でも、残りわずかな魔力で光を撃ち出すことならできそう)
育「えいっ」
47: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:54:15.92 ID:AgSNqDxh0
怪人「喰らえっ」
P「あ、足が動かない!」
怪人「あの時は油断したが、こうしてしまえば魔力供給は不可能。さてどうやって料理しようかな」
48: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:55:21.39 ID:AgSNqDxh0
P「なあ育坊!いや育!聴いてくれ!」
怪人「冥土の土産ってやつか?」
P「育のお父さんはずっと育を愛してたんだよ! だからあのとき必死に俺たちを引き剥がした!」
49: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:56:55.81 ID:AgSNqDxh0
P「こんなに他人を笑顔にできる太陽みたいな存在は育しかいない! 最初は成り行きで育を手伝っていたけど、いつしか俺は育に憧れてたんだ! 誰もを幸せにする本当の意味での魔法使いに!」
育「でも、でも! Pさんはおとうさんから助けてくれなかったよ」
P「そりゃそうだ。親に対して寂しい想いをしている育に、俺が心の隙間を埋めるわけにはいかないからな。そんなの寂しがってる心を利用した、ただのゲス野郎だ。だから育の一生を考えるとそれはできなかった」
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