11:名無しNIPPER
2020/09/11(金) 07:29:36.08 ID:zpjMmHUlO
杏は武内を追いかけているとき、こう思った。
ーこいつマジだー
12:名無しNIPPER
2020/09/11(金) 08:10:56.26 ID:zpjMmHUlO
コルベットは力強く駆ける。それは、この車を作り上げたシボレー、そしてアメリカのパワフルさとダイナミックさを体現しているものであった。そして武内Pはその剛馬の手綱を寸分の狂いもなく操っている。
(やはり、この車はいい…)
武内は心を躍らせながら運転をしている。となりでなんか叫んでいるが知ったことか。
13:名無しNIPPER
2020/09/11(金) 08:58:34.62 ID:zpjMmHUlO
「スピードを!!!!落としてっての!!!!」
双葉杏は、叫ぶ。
14:名無しNIPPER[sage]
2020/09/11(金) 09:02:25.29 ID:XwZ9DuCDO
コルベットというと、フリゲートのちっこいの……ってイメージしかないわ
15:名無しNIPPER
2020/09/11(金) 17:32:55.31 ID:zpjMmHUlO
武内はとてつもないスピードを出してはいるが、正確な運転で他の車をあっさりとかわしている。
先程彼は「アセットコルサやグランツーリスモやった程度で運転上手くなったと勘違いしている奴らとは違います」と言った。
何故なら、アセットコルサやグランツーリスモはあくまで「サーキットでレースをする」ゲームだ。だがそれらには公道で運転するにあたって必ず起こりうることが足りていない。
16:名無しNIPPER
2020/09/12(土) 19:12:06.45 ID:ymA6QjKo0
「そう…サーキットではなく、公道でレースをするニードフォースピードこそ運転スキルには」
「どれも必要ないよ!!!!」
武内の語りを生命の叫びでぶった斬る。
17:名無しNIPPER
2020/09/13(日) 19:00:02.05 ID:cKMrn5db0
終わった。ようやく終わった。そう思った。
だが、残念なことに地獄のドライブは"序章"に過ぎない。何故ならメインディッシュは961社長なのだから。
ー961プロダクションー
18:名無しNIPPER
2020/09/15(火) 21:47:25.55 ID:RqSoAkJT0
十数分後、武内は完全なメタモルフォーゼを成し遂げた。
若干濃いめだが、そこら辺のメイクアップアーティストに負けないレベルの化粧。
先程まで低い声だったのにめちゃくちゃ甲高い声。
19:名無しNIPPER
2020/09/17(木) 17:23:07.75 ID:CzKKUvBmO
この変装も、彼がプロデューサーとして修羅場をくぐり抜ける中で培ったモノなのである。
プロデューサーとはただ、アイドルをプロデュースするだけではない。時として火の中、水の中、森の中、土の中、草の中、はてまたアノール・ロンドや深淵の中、ロボット同士の戦闘の中ですら突き進まなければならないのである。そしてその修羅場が、今日の彼を作り上げたのだった。
そんな彼を見て、双葉杏は思った。
20:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 20:29:16.19 ID:EnWQHlVgO
「オネェさんジョアちょうだい。」
「はーい、120円ね〜」
「私、R-1ください。」
21:名無しNIPPER
2020/09/20(日) 07:19:00.55 ID:BmjoC9QCO
ようやく到着した。この時、武内は思った。
どうやって入って、どうやって攻めるか、そして、ヤクルトの売り上げは何割もらえるのか、できれば3割くらい欲しい。
だが、そんなことで時間を潰している暇はない。この扉を開けて、襲いかかるのみである。
22:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 13:16:20.26 ID:SbYAK/r9O
バカな、と思った。
変装は完璧だったし、他のスタッフにだって気付かれていなかった。だというのに、何故バレたのか。このサーチ能力こそ芸能事務所の社長に必要なものなのか。
「どこで、わかったんですか。」
23:名無しNIPPER
2020/09/26(土) 10:09:42.47 ID:ZziqgrXdO
というか、さっきまでピンクのコルベットが会社の周りをぐるぐる回ってたし、さっきの女装だって会社の目の前で堂々と着替えていたのだ。だというのに、全然誰も声すら掛けないどころか、警備員にも気付いていなかった。ガンダムだったら確実に強奪されるレベルのチョロさだ。
いや、もしかしたら、今日のプロデューサーみたいな人が日常的に存在しているからかもしれない。芸能界とは恐ろしい。
「…なるほど、バレてしまっては仕方ありません。今日は貴方を襲撃しに来ました。」
24:名無しNIPPER[sage]
2020/09/26(土) 11:03:31.71 ID:IEeppdbDO
……マジでマヌケな会社だな
黒ちゃんは346に移った方がいいで
25:名無しNIPPER
2020/09/28(月) 08:07:14.45 ID:pVSDeTaWO
まず二人は、闘いに無駄なものは要らぬ、ということで、いきなり服を脱ぎ始めた。
(な、何故服を脱ぐ!?)
杏はそう思った。ちなみに今彼女は秘書と思われる男性に促され近くの椅子に座り、用意されたドクターペッパーを飲みながらその様子をみている。
26:名無しNIPPER
2020/09/30(水) 08:54:39.10 ID:UsWLrZbjO
武内の肉体はしっかりと鍛えあげられた、屈強なものでありしっかりと割れるところは割れた、所謂「マッチョ」なものであった。
対する黒井は日頃不摂生な生活をしていたためか、若干お腹が出ている。だらしない身体だ。
もう体格からして完全に差が出てしまっている。月とスッポン、ランボルギーニとトミカ、F-35と紙飛行機である。
27:名無しNIPPER[sage]
2020/09/30(水) 09:37:01.14 ID:gTVIpmtDO
>F-35と紙飛行機
いやいや、F-35はネットワーク下でこそ活きる戦闘機だから、一番強いわけでもないからね
例えるなら第二次世界大戦下では、電探によるサポートがないのでカタログスペックしか能力を発揮できません
28:名無しNIPPER
2020/10/02(金) 07:28:36.03 ID:Pvo0YfynO
その時、闘いを見届けていた双葉杏はこう思ったらしい。
助けて!!!!!!!!
彼女が見たものは、グロテスクでもなく、かと言ってエロティックなものではなかった。
29:名無しNIPPER
2020/10/06(火) 07:15:31.69 ID:6YTxS3KzO
ー夕刻ー
「私の完敗のようです」
「いや、油断していれば私の負けであった。貴様は非常に有能な人物だ。」
30:名無しNIPPER
2020/10/06(火) 13:21:58.40 ID:6YTxS3KzO
「許してください…」
そこには、完全に憔悴した双葉杏が死んだように椅子に座っていた。
彼女が見た死闘は完全に彼女の生命力を奪ってしまったのだった。
31:名無しNIPPER[sage]
2020/10/06(火) 22:38:13.07 ID:S/YAMOlSO
ディビジョンバトルするのかと
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