42:名無しNIPPER[sage]
2020/09/09(水) 23:29:08.12 ID:FP9CMTOT0
「たった二人の寿命をわずかに伸ばすために屍を倍に増やしに来るとは傑作じゃ」
魔王が嘲る。その中で私は私に問いかける。
翼は予言に選ばれていたとしてもただの人間界出身の素人。それなのに魔王相手に立ち向かった。
43:名無しNIPPER[sage]
2020/09/09(水) 23:33:16.28 ID:FP9CMTOT0
「【Welcome!!】 来い!」
無理やり身体を動かし杖を抜きながら叫ぶ。
唱えた呪文は呼び寄せ呪文。
44:名無しNIPPER[sage]
2020/09/09(水) 23:37:31.35 ID:FP9CMTOT0
「ジュリア、麗花! 私とあいつを魔王城まで飛ばすから手伝って! 後は私一人でやる!」
魔王の防御魔法。それに阻まれながらも魔法を構成し始める。
「でも!」
45:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/09(水) 23:41:48.26 ID:FP9CMTOT0
「たかだか学生の魔力3人分で我を飛ばせるとでも?」
「私たちだけの力でやるなんて言ってないわよ」
結界が張られている学校の内部へ魔王が来られた。
46:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/10(木) 00:16:33.35 ID:EGkFzpej0
―魔王城―
薄暗い城の庭。そこに私と魔王は飛んできていた。
ホウキは特攻と転移の衝撃で折れている。ごめんね。でももう足は動く。ありがとう。
47:名無しNIPPER[sage]
2020/09/10(木) 00:23:07.95 ID:EGkFzpej0
―数分後―
「はあああああ!」
「無駄だ!」
48:名無しNIPPER[sage]
2020/09/10(木) 00:27:49.53 ID:EGkFzpej0
地形を利用し、防御魔法を駆使しているとはいえうまく行き過ぎている。
「何かがおかしい?」
時々一瞬だけど魔王の動きが鈍っているのだ。そのおかげでどうにか粘れている。
49:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/10(木) 00:32:50.48 ID:EGkFzpej0
それならやっぱり私の命をかければ再封印のチャンスはある!
「ちょこまかとした動きは得意なようだな。ならまずはそこから封じようか」
魔王が空に魔力を飛ばすと空の様子が一変する。雨が降り、雷が、雹が降り注ぐ。
50:名無しNIPPER[sage]
2020/09/10(木) 00:39:36.31 ID:EGkFzpej0
降り注ぐ雨を無害な音符に変える変化魔法。
対策に練習していた呪文の一つ。
攻撃翌力こそないけれど視界を奪うことくらいはできる。
51:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/10(木) 00:46:09.25 ID:EGkFzpej0
「ははははは! やったわ!」
魔王の肉体が渦に飲まれて消えていくのを見届ける。これでしばらくの間は魔王の脅威は消えるはずだ。
「流石にしんどいわね」
52:名無しNIPPER[sage]
2020/09/10(木) 00:50:36.60 ID:EGkFzpej0
「そんな」
振り向いた先にはいたのは確かに魔王だった。
75Res/52.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20