44: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2021/09/03(金) 18:05:03.91 ID:YbM8yKa9O
――
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「……はぁ、今日も終わりと」
45: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2021/09/03(金) 18:05:34.50 ID:YbM8yKa9O
「ないな。びっくりするほどない」
「即答ですか」
俺の人生を省みてみると、女性関係で何かあったなんてあの出来事くらいのもので、それ以外は虚無以外の何物でもない。
46: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2021/09/03(金) 18:06:09.48 ID:YbM8yKa9O
――
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47: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2021/09/03(金) 18:06:51.44 ID:YbM8yKa9O
「……お久しぶりですね」
「あら、随分他人行儀なんだねぇ」
ベージュ色の薄手のトップス姿は、以前よりも落ち着いた印象を受けた。この年齢になって大学生の頃とファッションが変わらないわけがないのだが、どこか不思議な感覚に陥る。
48: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2021/09/03(金) 18:07:42.35 ID:YbM8yKa9O
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「あれ、比企谷さん。今日は定時ですか?」
49: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2021/09/03(金) 18:08:40.98 ID:YbM8yKa9O
この辺りに勤めてから数年が経つような俺ですら一度も足を踏み入れたことのなかった小さな路地を進む。雪ノ下さんに連れられて向かった先は、その道をさらに奥に入り込んだ場所にひっそりと佇むように構えている本当に小さなバーだった。
「なんでこんなとこ知ってるんすか」
「物好きな友達に教えてもらったの」
50: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2021/09/03(金) 18:09:22.87 ID:YbM8yKa9O
「じゃあ比企谷くん。乾杯」
「……乾杯」
キン、とグラス同士が小気味よい音を鳴らす。
カラン、と氷が崩れる音。
51: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2021/09/03(金) 18:09:52.72 ID:YbM8yKa9O
「私、結構期待してたんだよ? 君に」
「何の話ですか」
「君なら雪乃ちゃんをって、買いかぶり過ぎだったみたいだね」
「…………」
「そんな簡単に手放すくらいなら、最初から何もしないでほしかったな」
52:名無しNIPPER[sage]
2023/07/30(日) 08:18:09.08 ID:9eIBOam0O
続きはよ
53: ◆.6GznXWe75C2[sage]
2023/10/20(金) 17:39:26.47 ID:YboFTYUC0
すみません。こちらで書いていました。
完結済みです。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13681938
54: ◆.6GznXWe75C2[sage]
2023/10/20(金) 17:42:03.20 ID:YboFTYUC0
掲示板の方を長らく放置してしまい申し訳ありませんでした。
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