50:名無しNIPPER[saga]
2021/11/18(木) 20:37:35.48 ID:2jHYLJfjO
そのまましばらく二人で並んで歩いた。こうやって大学終わりに友達と一緒に歩いて帰るなんてことも、もしかしたら今後はできなくなるのかもしれない。
まだ訪れてはいない、でもこれからそうなりそうな予感のする未来に、勝手に寂しくなった。
あの教授の授業はつまらない、学食の新作を食べたかどうかなんて、そんな話をすることも。
そう思うと、今のこの一時すら大事なことに思えて何か話さなきゃと思うし、だからといってそれが何かなんて私には分からなかった。
こういう時、私は何を言葉にすれば良いのだろう。
そんな悩みを抱いていると、ねるが口を開いた。
「実は……ね。実はなんだけどさ」
隠し事を告白するかのように、彼女は呟いた。
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