【ラブレコ】〜第1章〜穂乃果「待っててね、雪穂。お姉ちゃんが見つけるから」
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◆wU90jn4ibk
2020/09/01(火) 09:13:46.09 ID:oDG5Ig1P0
いろは「ちょうどその時期から妹もいなくなっちゃって、周りのみんなも妹の存在を忘れちゃったみたいで」
いろは「それで今は私、3年生になってからは神浜市新西区にあるエスカレーター式の学校「神浜市立大付属学校」の中等部に転入しました」
絵里「あら奇遇ね、実は私も中学までそこに通っていたのよ」
いろは「まさかのOGですか!これも運命ですね」
いろは「でもどうして東京に行っちゃったんですか?」
絵里「最初はそのまま高校まで進学しようって考えてたけど、いろいろワケアリで神浜から出て行かなきゃいけなくなって….」
絵里「うちの妹もあなたと同い年で小学校卒業するまでは神大附属だったのよ」
いろは「うちの妹も1年の頃からそこに通ってます、学年は4つしか変わらないので」
いろは「こんな事お願いするのも図々しいかもしれませんが、もし妹さんが見つかったら」
いろは「小学校の頃、「環うい」っていう子がいたかどうか?聞いてみてもらえますか?」
絵里「もし会えたら一応聞いてみるわ」
絵里「それより宝崎からわざわざ遠い所まで通うのも疲れるでしょ」
いろは「家から電車と徒歩で1時間くらいかけて通っていますが、今はもう慣れました」
絵里「卒業するまで大変だと思うけど、頑張りなさい」
絵里「それじゃあ宝崎まで帰りましょう」
いろは「よろしくお願いします、絢瀬さん」
いろは(なんだか絢瀬さんってかっこよくていい人)
いろは(ベテランとは言ってるけど、なんだかやちよさんとはまた違う頼もしさを感じる)
―――穂乃果視点に戻る―――
―PM4:00
秋葉原から京浜東北線に乗って何駅か停まったけど、わずか数十分程度で神浜に到着
私も絵里ちゃんもさっき下校したばっかりなのに通りで早く着いたわけだ
もしかして絵里ちゃん、家に帰らないでそのまま直行したんじゃ?
―――LINE―――
穂乃果:たったいま、神浜に上陸!
(絵里ちゃんのトークルームと家族のグループラインに送信)
父:妙な事件に巻き込まれないように気を付けなさい
絵里:ごめん穂乃果、少し用事が出来たから先にカフェ行って待ってて!また後で迎えに行きます
―――神浜駅―――
ここがウワサに聞いていた神奈川県神浜市
聞いてた通り街全体が広くて人口も多いというだけあってか魔法少女の数も比例している
絵里ちゃんの言ってた通り魔女絡みの事件が後を絶たない物騒な街だ
こんな危険な所に雪穂が修学旅行に行ってたと思うとゾッとするよ
とりあえず絵里ちゃんおすすめのカフェで待ち合わせの約束をしてるんだけど
なんでも神浜一うまいと評判の名店「ウォールナッツ」をスマホの地図アプリで住所検索っと
穂乃果「神浜に住んでたって話は以前から聞いてたけど、ここがどこなのかもわかんないや」
アプリの経路案内を頼りに歩いてると何だか喉が渇いちゃった
ちょうどいい所に「フクロウ印の給水屋」という屋台があった
穂乃果「フクロウ幸運水….これはラッキー!」
水配りのおじさん「やあお嬢ちゃん、こんな真夏に至福の一杯飲んでいかないかい?もちろん無料だから安心しなさい」
穂乃果「いいの?ありがとう、いただきます!」
私は歓喜のあまり、瓶に入った幻の水を一瞬で飲み干してしまった
穂乃果「はぁ〜美味しかった!全然普通の水じゃないよ、もう一杯ください!」
おじさん「ごめんなお嬢ちゃん、この水は数量限定でいろんな人に飲んでもらいたいんだ。一人につき一日一杯までだから、また明日来てくれな」
穂乃果「そっか…図々しい事言っちゃってごめんね、また明日も来るから!」
おじさん「いつでも待ってるよ」
一旦、喉を潤した所で再び神浜の街を探索する
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