【ラブレコ】〜第1章〜穂乃果「待っててね、雪穂。お姉ちゃんが見つけるから」
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◆wU90jn4ibk
2020/09/01(火) 09:11:20.60 ID:oDG5Ig1P0
傭兵「ちぇっ….もうオマエに用はない、とっとと帰れ!」
傭兵「二度と来るな、次ここに来たらその時は覚えとけ!」
絵里「怪我しなくてよかったわね、私が抑えているうちに逃げなさい!」
少女「ありがとうございました!」
傭兵「オマエ一体何者なんだ?」
絵里「名乗るほどの者ではないわ、それよりどうしてこんなバカな事やってるの?」
傭兵「オマエには関係ねえだろ、オレには帰る場所がない、だから生きるためには飯とか金が必要なんだ!」
傭兵「どんな理由でもいいから適当に言いがかりつけて奪い取ろうと思って…」
傭兵「でももういいよ、生活に苦しんでないオマエらにはわかんねーよ」
絵里「たとえどんな理由があってもあなたのしてる事は立派な犯罪よ!」
絵里「人に迷惑かけていい理由にはならない、でも言いたい事があるなら聞くわ」
傭兵「オレは幼い頃に両親が死んじまった、魔女に殺されたんだ!」
傭兵「どいつがやったか知らねえけど、知らない以上は無差別にでも片っ端から魔女をぶっ潰して仇を取るためにオレは魔法少女になったんだ!」
絵里「私もあなたぐらいに幼い頃、飛行機の事故で両親を亡くしたの」
絵里「私は軽い怪我で助かった、でも妹は生きていたけど植物状態で意識を取り戻すのに何年かかるか分からなくて….」
絵里「妹の病気を治すために魔法少女になったのよ」
傭兵「そうだったのか、ごめんな襲ったりして…オマエも苦労してたんだな」
絵里「その妹も今は中学3年生で、昨日から修学旅行で神浜に来て….そして今日行方不明になっちゃったのよ」
少女「それは私も一緒です!」
絵里「あなたまだいたの?まあいいわ、一人じゃ危ないし家まで送っていってあげるわよ」
少女「すいません、ご迷惑をおかけして」
絵里「別にいいわ、それよりあなたも一緒ってどういう事?」
少女「最近の事なんですが、実は私には4歳下の妹がいてまだ小学生なんだけど」
少女「生まれつき難病にかかっていて今の医療じゃ助かる保証がなくて、早いうちに妹の病気を治したくてキュウべぇにお願いしたんです!」
少女「そしたら約束通り退院出来たけど、それから数日経ったある日…..」
少女「突然妹が行方不明になって、私以外に両親と妹の近くにいた人たちは誰一人として妹の事を覚えていないんです
少女「それで今はこの街に失踪した妹を探してるんです」
絵里「そうだったのね、あなたの家族は生きてるの?」
少女「一応生きてはいます」
少女「しかし私の両親は今年の春から海外に転勤して1年間滞在する予定で家には私一人しかいません」
少女「来年には帰ってくる予定なんですが、親がいないのは私も同じです」
絵里「生きてるだけまだ幸せよ、いつか帰ってくるわけだし」
傭兵「とりあえずオレもう行くわ、ぐだぐだと暗い話はごめんだ!」
と言い残して傭兵は立ち去った
少女「あの、助けてくれてありがとうございます。せめてお名前だけでも」
絵里「絢瀬絵里よ、昔は神浜で暮らしていたけど、今は隣の東京都千代田区に住んでいるわ」
絵里「それで秋葉原の「国立音ノ木坂学院」で生徒会長を務める高校3年生よ」
少女「ベテランの魔法少女と聞いて通りで強くて、しかも国立高校の生徒会長までやってるなんて、とてつもない威厳を感じます!」
絵里「な〜に、大げさよ」
少女「環いろはって言います!宝崎に住んでいて3月まで地元の中学に通っていたんですが….」
いろは「今年の4月から学校の改装工事が始まって休校になってしまいました」
絵里「あら、それは厄介ね」
いろは「それで先生も生徒たちも離任したり転校しなきゃいけなくなって、2月から他の学校探し始めて」
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