24: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2020/08/09(日) 23:40:12.79 ID:S7yVE8bX0
けれども、母はそんな私の思いなど察しているかのように笑って「気にしないの。凛が生まれる前は二人でやってたんだから」と言った。
「それに、まだ何日かお盆休みもらってるんでしょう? 凛の気が済まない、っていうなら空いてる日に手伝ってくれたらいいわよ」
「うん。その日は頑張るから」
母はひらひらと手を振って、キッチンへと入っていく。その姿を見送って、私はぺち、と両手で軽く自身の頬を叩いた。
まったりとしてしまったけれど、私が言い出したのだから遅刻は許されない。
し、見せる相手がおばかなあいつとは言えど、手を抜くつもりはなかった。
それに、今回の準備は楽だ。
行き先が決まっているから、必要なだけのものを用意したらいい。
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