高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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81
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◆jsQIWWnULI
2020/11/29(日) 18:48:16.98 ID:RCe5Jm+v0
「藍子ちゃん。水先案内人が意識しないといけないものの中で、一番忘れがちになってしまうものってなんだと思う?」
アイさんとのやり取りを思い出す。
「忘れがちになってしまうもの、ですか……?」
以下略
AAS
82
:
◆jsQIWWnULI
2020/11/29(日) 18:50:51.09 ID:RCe5Jm+v0
「……あれ、ここは……?」
アイさんの教えを思い出してるうちに、いつの間にか知らない遠くの場所に来てしまったらしい。見たことのない並木水路が目の前に広がっていた。
しばらくゴンドラを漕いでいると、どこからかとても良い匂いが辺りを漂わせていることに気が付いた。
以下略
AAS
83
:
◆jsQIWWnULI
2020/11/29(日) 18:52:14.78 ID:RCe5Jm+v0
「……あれ、ここは……?」
アイさんの教えを思い出してるうちに、いつの間にか知らない遠くの場所に来てしまったらしい。見たことのない並木水路が目の前に広がっていた。
しばらくゴンドラを漕いでいると、どこからかとても良い匂いが辺りを漂わせていることに気が付いた。
以下略
AAS
84
:
◆jsQIWWnULI
2020/11/29(日) 18:59:59.07 ID:RCe5Jm+v0
「これは?」
「これは見ての通りじゃがばたよ。おじさんは、じゃがばた屋さんだかんな。看板にも書いてあるだろう?」
言われて私は屋台の看板を見ると、確かにそこには「じゃがばた」の文字があった。
以下略
AAS
85
:
◆jsQIWWnULI
2020/11/29(日) 19:02:24.68 ID:RCe5Jm+v0
今回はこれでおしまいです。前回の更新から気が付いたら二カ月たっていました。
今度はそんなに期間を開けないようにしたいです。よろしくお願いします。
86
:
◆jsQIWWnULI
2020/12/12(土) 20:12:08.50 ID:frt3HOpI0
高森藍子「今年の夏を、海に還す」
前略
今日は夜光鈴を海に還す日です。これが終われば、本格的な秋がこのネオ・ヴェネツィアに訪れます。
87
:
◆jsQIWWnULI
2020/12/12(土) 20:13:23.55 ID:frt3HOpI0
しゃぼしゃぼ
桃井あずきちゃんの漕ぐオールの音が響く。
しゃぼしゃぼ
以下略
AAS
88
:
◆jsQIWWnULI
2020/12/12(土) 20:14:40.43 ID:frt3HOpI0
「もうそろそろ、この前三人で買った夜光鈴の夜光石が落ちてしまう時期になりつつあるんですよ。確か夜光鈴市が開催されたのがあの日だから……うん。今日、明日あたり、夜光石を還しに行かなくてはなりませんね」
「夜光石を……還す?」
「はい。夜光鈴の夜光石は発光するたびに小さくなっていく話はこの前したと思います」
以下略
AAS
89
:
◆jsQIWWnULI
2020/12/12(土) 20:17:12.36 ID:frt3HOpI0
その後もあずきちゃんは意気消沈したままだった。いつもの練習を終えた私たちは、今夜一緒に夜光石を海に還しに行く約束をした。そして、その約束の時。
あずきちゃんが来るかどうか、少し不安だったけれど、それは杞憂だった。あずきちゃんはあやめちゃんと一緒にいつもの集合場所にやって来た。あずきちゃんの目が赤いところを察するに、部屋でひとしきり泣いてきたんだと思う。そういうところがあずきちゃんらしくて、良いなと思った。
「それじゃあ、行こうか」
以下略
AAS
90
:
◆jsQIWWnULI
2020/12/12(土) 20:19:51.06 ID:frt3HOpI0
「あっつぅううい……」
ゴンドラを漕ぐ腕にじっとりと汗が噴き出しているのがわかる。夜光石を見送った次の日、私たちはまた朝から合同練習をしていた。
「夜光石が落ちていっても、気温は落ちていかないですね……」
以下略
AAS
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