84:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 19:04:11.51 ID:34E8RAEK0
「ハァ...ハァ...く..くく..中々ね...でもまだまだ..我が器を満たすには程遠い...」
黒猫の顔色は血の気が引いたように真っ青になっている..
「ウェ..ウエエ..!」
85:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 19:04:41.98 ID:34E8RAEK0
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「ムカつく!!ムカつくムカつくムカつく〜〜〜!!!あのクソ猫ふざけたマネしてくれちゃって〜〜〜!!!」
86:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 19:05:08.57 ID:34E8RAEK0
アタシの部屋と兄貴の部屋の境を繋ぐ壁は薄い..
兄貴の部屋から聞こえる物音や声は、もれなくアタシの部屋にも聞こえるの..
87:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 19:05:38.57 ID:34E8RAEK0
「まあ、とりあえずゆっくりしていけよ..後で下からお茶持ってくるからさ」
「お気遣いは無用よ..」
兄貴と黒猫の会話が壁越しにアタシたちの耳に聞こえてくる..
88:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 19:06:06.77 ID:34E8RAEK0
「それより、さっそく例の呪われし書物を見せてくれるかしら?」
「ちょっと待ってろ..え〜と..どこに置いてあるんだったかな〜」
89:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 19:06:35.56 ID:34E8RAEK0
ああ、あったあった..机の引き出しに入ってた..だが妙だな..?俺はこんなところにしまった覚えはないんだが..まあいっか」
あやせの活躍のおかげで無事兄貴はBLシナリオを見つけることに成功したみたい..
どうでもいいけど..あやせってBL小説なんて見るのも汚らわしいとか言いそうなのに、なんか積極的だよね..
90:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 19:07:21.10 ID:34E8RAEK0
「アナタも我が眷属の末裔なんだから..我に恥じない程度の器に育ってもらわないと困るわ」
「お前はドラキュラかっつーの!!なんだ魔力を養う器って!?訓練って何すんの!?」
91:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 19:07:48.46 ID:34E8RAEK0
すると..黒猫の声がさっきよりもなぜかハッキリと聞こえるようになり、黒猫の口から紡がれる呪いの物語が私たちの部屋に聞こえてきた...
「高坂先輩..僕たちが付き合い始めてから..もうけっこう経ちますよね?」
92:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 19:08:20.54 ID:34E8RAEK0
「あ..アイツら..一体なにやってんの!?」
「あ..あのおぞましい本を..口に出して読んでいる..し..信じられない!!」
兄貴の部屋から例のBLシナリオを音読する黒猫の声が聞こえてくる...
93:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 19:08:47.11 ID:34E8RAEK0
「高坂!?俺との仲は遊びだったのか!?俺を捨てるなんてひどいぞ!!」
「げげ!?あ、赤城..!?」
「おい高坂!!あれほど俺と愛し合ったじゃないか!!真壁と浮気なんて..絶対に許さないぞ!?」
94:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 19:09:15.84 ID:34E8RAEK0
「ちょっと..!!この章では僕と高坂先輩のラブストーリーを描くんですよ!?突然乱入してこないでください!!」
「うるせえ!!俺は高坂の親友だ!!何人たりとも俺の嫁は渡さん!!」
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