綾波レイ「碇司令。ふーふー、しますか?」碇ゲンドウ「ああ、頼む」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/07/17(金) 00:12:04.46 ID:K9DhxrLpO
まともな反応が得られたことに手応えを感じたシンジはさらにレイに質問を重ねた。
「ということは、今日のメニューは……?」
「お味噌汁」
以下略
AAS
3
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/07/17(金) 00:14:16.72 ID:K9DhxrLpO
「まあまあ! 料理なんて最悪男がすればいいわけですし、その辺で……」
「碇司令はどう思います?」
シンジの如何にも料理が出来る男的な発言が鼻についたリツコは、如何にも料理が出来なそうな男である碇ゲンドウに意見を求めた。
以下略
AAS
4
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/07/17(金) 00:17:44.61 ID:K9DhxrLpO
「レイの初めての手料理、楽しみだわ!」
蓋が閉じられた鍋がテーブル中央に置かれて、立ち上る味噌汁の良い香りに葛城ミサトが期待を膨らませるも、アスカがひとこと。
「どうせ、大したことないに決まってるわ」
以下略
AAS
5
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/07/17(金) 00:21:48.47 ID:K9DhxrLpO
「どうぞ」
「ああ」
騒ぎの最中も普段通りのクールさで鍋から味噌汁を取り分けていた綾波レイから味噌汁が入った椀を受け取り、肯く碇ゲンドウ。
流石に先にひとりで味噌汁を啜る愚を犯す筈もなく、全員に食事が行き届くのを待つ。
以下略
AAS
6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/07/17(金) 00:24:20.11 ID:K9DhxrLpO
「碇君も、ふーふー、して欲しい?」
「へ? あ……うん。それじゃあ、お願いしようかな。いや〜実は僕も猫舌でさぁ!」
「不潔」
この親にしてこの子あり。
以下略
AAS
7
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/07/17(金) 00:26:14.17 ID:K9DhxrLpO
「では、改めて。頂こう」
再び厳かな口調でそう促すゲンドウであったがその威厳は既に失われて久しく、一同は勝手に味噌汁に口をつけていた。
真っ先に感想を口にしたのは、シンジだ。
以下略
AAS
8
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/07/17(金) 00:27:42.41 ID:K9DhxrLpO
「弐号機の人は、口に、合わない?」
シンジとアスカのやり取りを聞いた綾波レイにそう尋ねられると、咄嗟に嘘はつけず。
「チッ……まあまあよ」
以下略
AAS
9
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/07/17(金) 00:30:10.09 ID:K9DhxrLpO
「ちょっ! 何泣いてんのさ!?」
「うぐっ……ぐじゅっ」
「とにかく、早く鼻をかんで!」
初めてみた父親の泣き顔にドン引きしたシンジがポケットからティッシュを取り出して父親に鼻をかませる。
以下略
AAS
10
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/07/17(金) 00:31:45.01 ID:K9DhxrLpO
「ユイは特別料理が得意なわけではなかったが、私は彼女の料理を残したことはない」
碇ユイとはゲンドウの亡き妻で、シンジの母親である。
科学者であったユイはEVA初号機の起動試験の事故によって、帰らぬ人となった。
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
[saga sage]
2020/07/17(金) 00:34:34.26 ID:K9DhxrLpO
「そうか……これが、母さんの味なのか」
父親から思いがけず昔話を聞けて、しみじみとそう呟きながら味噌汁を啜るシンジ。
心温まるエピソードに一同は和み、流石のアスカも静かに味噌汁を飲んで、この味をしっかり覚えることに努めていた。
以下略
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