花丸「私の天使」
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30:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 21:27:36.80 ID:qe4+sBJv0
2人はいつしか毎日のように遊ぶ仲になっていた。

花丸はヨハネが知らない子供の遊びやお話をたくさん知っていたし、ヨハネは花丸が知らない獣道や空の景色をたくさん知っていた。

「花丸の体力に、ついていくの、しんどすぎよ……」

肩で息をしながら、ヨハネは木の根元に座り込む。

「ヨハネちゃんこそ、かくれんぼの途中で飛ぶのずるいずら!今度からそれ禁止!」

「あんたこそ、私が『まあだだよ!』って言ってるのに、お構いなしに探しに来るじゃない!尻尾とか翼隠すの大変なんだからね!」

「飛ぶ方がずるいずら!」

「わかったわよ……ほら、お昼ごはんにしましょ。」

わかりやすく拗ねる花丸を宥めて、大樹の陰に座り込む。

決まって二人はお昼ごはんの時になると、ヨハネの寝床の大樹の2人寄り添ってご飯を食べていた。

火照った体を撫でる涼風は、陽射しに反してとても心地よい。



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