68:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 19:32:25.32 ID:W5lmC8VA0
「お水?」
「そう! うえきちゃんに☆」
その子が一歩身を引いたそこに植わっていたのは、頂部の花のつぼみに相当する部分が人の顔のようにも見える、奇妙な植物だった。
「これは……根元にかけてあげればいいの?
それとも上の、口みたいな所に?」
「どこでも大丈夫だよー。うえきちゃんは育ち盛りだからね♪」
言われるがまま水をかけてみると、うえきちゃんなる植物は見る見る膨らみ、ありえない早さで上へ上へと伸びていく。
「すごいね……」
あっという間に天をも突かんとばかりに大きく育ったそれをボンヤリ見上げる。
すかさず、金髪翠眼の女の子が私の手をグイッと引っ張った。
「さぁさ、上ってみよー☆ 令和初のジャックと豆の木しるぶぷれ〜♪」
「え、えぇっ?」
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