66:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 19:28:12.83 ID:W5lmC8VA0
使命という言葉は好きじゃない。
だけど、強いて私にも、この世界に生まれ持って携えた使命がもしあるとしたら――。
名も無き部品として、世界を傍観していくことじゃない。
大それたものでなくても、歯車の一つになって、私も干渉し続ける。
19世紀初頭に蒸気機関が船に搭載されると、定期船による新航路が次々に開拓され、あらゆるものが海を越えた。
空を飛びたいという人々の想いは、やがてアメリカのとある自転車屋の兄弟に、世界初の有人動力飛行を成し遂げさせる。
藍子ちゃんのように、小さなものでも手にしたい。
たとえきっかけはささやかであったとしても、それはきっと膨らんでいく。
空を飛び、海を渡り、私達の夢はまだ膨らんで、誰かに託される。
もしそれが私にもできたら――。
そう考えると、このアイドルという世界に出会えたことに、運命めいたものを感じずにはいられない。
誰かに夢や元気を与えるアイドルとして、誰も傷つけない優しい夢を。素敵な夢を。
私を見てくれた誰かに、引き継げるかな?
「ねぇ……あなたは、どう思う?」
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