44:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 18:30:38.97 ID:W5lmC8VA0
『あっぶなぁ〜。咄嗟にあたし渾身の激寒ギャグを出しちゃったわぁ〜』
『あ、そっかー☆ これ言っちゃいけない話だったね、ゴメンゴメン』
『フレちゃん、そんな話よりも美嘉ちゃんのさ、この間のファミレスの話でもしたらどう?』
『えっ、ミカちゃん?』
『ほら。タバスコモリモリのピザを志希ちゃんに食べさせられて、お婆ちゃんみたいな喋り方になった話』
『わぁー♪ そうそう! リスナーのみなさん聞いて聞いてー、ミカちゃんがねー♪』
バシンッ!
「ッ……あぁ、悪い」
大きな音がした方を振り返ると、魔法使いが丸めた雑誌を手にして立っていた。
「デカい蜘蛛がいたもんでな。でも、し損じてしまった。
その辺に行ったかも知れないから気をつけろよ」
彼の指差す先へ目を凝らしてみると、チョロチョロと、小さな黒い塊が私の方へ歩いてくるのが見えた。
まるで助けを求めるように。
「この子?」
「おぉ、そいつだ! ってお前、何でそんな落ち着いてるんだよ」
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