ロード・エルメロイU世「最初からそれがお望みだろう、レディ?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/06/15(月) 22:53:56.25 ID:uimHEu7hO
「まったく、君には本当に手を焼かされる」
「ふふふ。困った教え子のほうが愛着が湧くだろう? 我が兄の好みは熟知しているとも」
「私の胃を少しは労りたまえ、レディ」
労われと言われたので、義兄の腹を撫でた。
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/06/15(月) 22:57:20.99 ID:uimHEu7hO
「初めて会った頃より、随分伸びたな」
「我が兄はおかっぱ頭のほうが好みかね?」
「正直、めちゃくちゃ可愛かった」
「そ、そうか……じゃあ、切ろうかな」
「何故だ? 勿体ない。魔術師の髪は魔力を宿す優れた触媒だ。なるべく大切にしたまえ」
以下略
AAS
12
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/06/15(月) 23:00:12.98 ID:uimHEu7hO
「つくづく征服王のマスターとは思えない発言だな、ウェイバー・ベルベットよ」
「奴の臣下だからこその発言だ。ボクは決して、その在り方を損なわないと決めている」
あくまでも自分は王の臣下。
そう、彼は自らを位置付けているらしい。
以下略
AAS
13
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/06/15(月) 23:03:39.22 ID:uimHEu7hO
「ロード・エルメロイU世」
「なんだね、ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ。私は君の問いに答える義務がある」
「私はそんな君主になれるだろうか」
「なれるとも。私がきっと君を成らせる」
「我が兄は、私のことを見捨てないか?」
以下略
AAS
14
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/06/15(月) 23:05:59.44 ID:uimHEu7hO
「我が兄よ、やはり……」
「それ以上は言わないでくれ」
大事な場面を台無しにした義兄の顔色は青ざめており、大量の冷や汗が眉間の皺を伝う。
その雫を指先で拭い、ひと舐めしてから。
以下略
AAS
15
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/06/15(月) 23:08:37.81 ID:uimHEu7hO
「いいか、我が兄よ。冷静に聞いて欲しい」
「そんな余裕はないんだよ、こっちは!?」
「恐らく、我々はもう間に合わない。トイレは遥か彼方であり、手を伸ばすだけ無駄だ」
そう断じると、義兄は驚くべき行動に出た。
以下略
AAS
16
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/06/15(月) 23:10:36.60 ID:uimHEu7hO
ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ〜っ!
「あ、あああっ!? あああああっ!?!?」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
以下略
AAS
17
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/06/15(月) 23:12:17.91 ID:uimHEu7hO
「ささ、お兄様。お口直しにどうぞ一杯」
「まったく、調子の良い奴め」
お互いにお色直しをしてから気を取り直して貴腐ワインを飲み直す。やっぱり美味しい。
以下略
AAS
18
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/06/15(月) 23:20:49.36 ID:uimHEu7hO
「グ、グレイ、何故そんなところに……?」
「ラ、ライネスさんに良いものを見せてやると言われて、その……ごめんなさいっ!」
「ヒャッハァーッ!! 最初から最後までかぶりつきで愉しませて貰ったぜェッ!! 良い趣味してんな、エルメロイ派は!!」
「アッド、黙って……!」
以下略
AAS
19
:
名無しNIPPER
[sage]
2020/06/16(火) 02:49:46.03 ID:xRLgZj2co
相変わらずだなあ(褒め
途中まではほんとに見入るからたちが悪い
なんにせよ乙でした糞野郎
20
:
名無しNIPPER
[sage]
2020/06/16(火) 02:55:26.83 ID:z1zlmP460
なるほど…これが聖杯の泥ですか…
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