ロード・エルメロイU世「最初からそれがお望みだろう、レディ?」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/15(月) 22:53:56.25 ID:uimHEu7hO
「まったく、君には本当に手を焼かされる」
「ふふふ。困った教え子のほうが愛着が湧くだろう? 我が兄の好みは熟知しているとも」
「私の胃を少しは労りたまえ、レディ」

労われと言われたので、義兄の腹を撫でた。

「ふむ? 少々張っているようだが?」
「気のせいだ」

義兄の筋肉質な腹筋に張りがある。
そのことを指摘するとウザがられた。
そんな風に邪険にされると嬉しくなる。

「ふふ。我が兄はかわいいなあ」
「君には負ける」
「ほほう? と、仰いますと?」

珍しく失言したロード・エルメロイU世を追求すると、彼はおずおずと手を伸ばして。

「レディ。髪に触れても?」
「ああ、いいとも。遠慮するな」

まるで触れるのを恐れているかのようなロードの手を、私は自らの髪へと導いてやった。

「君の金髪は……美しい」
「っ……そうかね。まあ、よく言われる」

この金髪はエルメロイの象徴。
故に、誰もが私の髪を褒め称える。
しかしながら義兄にそのことを褒められたのは初めてであり、存外、嬉しすぎた。


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