14: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/25(月) 20:23:36.82 ID:GoWeZr8Q0
10 脚本通りの茶番劇・その3
冬優子「……」
P「冬優子、OKは出たのですから落ち込むことはありません。経験の浅く不慣れな時は、力みや緊張は抜けません。慣れていきましょう」
冬優子「……不慣れだから、本物の笑顔が作れないって?」
P「……冬優子?」
冬優子「何が本物の笑顔よ!んなもん知らないわよ!」
冬優子「こっちはちゃんと仕事してんのにワケわかんないこと言うなっての!」
P「気持ちはわかりますが……いつもの冬優子らしくありませんよ」
冬優子「何よ、いつものふゆって!あんたがふゆの何を知ってるの!?」
冬優子「ほんとの顔……ほんとの笑顔……それのどこがいいの!」
冬優子「ほんとのふゆを知ったらみんな嫌いになるくせに!!」
同じ眼だった。会った時と同じ、あの表情。
P「冬優子、落ち着きなさい」
冬優子「……あ……」
冬優子「……はっ、どうしたの?これがほんとのふゆ……だけど?お望みのね」
違う。これじゃない。これは偽物だ。本当の冬優子は……。
P「冬優子……私は」
冬優子「ほら、やっぱりそーゆー顔する。ほんとの顔なんて見せたら、みんなふゆを嫌いになるんだ」
冬優子「……笑っちゃうわ」
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