15: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/25(月) 20:24:06.16 ID:GoWeZr8Q0
冬優子「ほら、あんたも、ふゆに幻滅したでしょ?」
幻滅はしている。今の私が考えていることを、汲み取れない冬優子に。
何も気づいていないとでも思っているのか。私は冬優子のプロデューサーなのに。
P「そうではないかと、思っていました」
冬優子「はっ……何それ、負け惜しみのつもり?」
P「冬優子はいつも何を言われても笑っているだけでした。それは、本質的には無表情であることと変わりません」
P「抑えきれない、燃え続けている気持ちを押さえつけているのではありませんか。隠せるようにずっと逃げられると思っているのですか」
冬優子「っ!」
P「ようやく、冬優子の魅力を確信しました」
P「燃え盛る気持ちを正面から叩きつける姿勢と、その眼。それが、冬優子の武器です」
冬優子「……はぁ?何それ。適当なことばっか並べないでよ!」
P「私が適当な御託を並べていると思っているのですか。はっ……ここまで物分かりが悪いとは思いませんでした。わかりました、言いましょう」
P「ウソの笑顔を張り付けたまま、本当の気持ちを永久に燻りさせるつもりですか。それでいいのですか。それでいいわけないでしょう」
冬優子「うっさい!ほんとのふゆに魅力なんてないんだから!」
冬優子「だって……こうでもしなかったら……ふゆは……」
P「待ちなさ……行ってしまいました」
追って、喝を入れましょうか……いいえ、やめましょう。
冬優子が自分の意思で決める時です。
魔法使いには既に出会っているのですから。
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