男「それは、宇宙の彼方」
1- 20
31: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/05/10(日) 21:03:08.88 ID:/922GZR/0
 髪留めを手渡した彼女は、通称「不思議っ娘」と呼ばれていた。

 ふわっとした癖っ毛で、常にボーっとした顔をしている。

 人と話しているところはほとんど見たことがない。というか、ほとんど空気だ。
以下略 AAS



32: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/05/10(日) 21:03:38.24 ID:/922GZR/0
 しかし、今日だけはやけに長い間居座っていた。だから、声をかけたのだが。

 そして、帰路で姿をくらました。物音も立てずにだ。

男「そもそも明日、登校してくるのか?」
以下略 AAS



33: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/05/10(日) 21:08:06.36 ID:/922GZR/0

 俺は電車通学をしている。

 姉とは同じ学校だけれど、登校時間はズラしていた。姉の方が俺より早く登校する。

以下略 AAS



34: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/05/10(日) 21:21:32.22 ID:/922GZR/0
 慌てて彼女のいるホームへと向かう。あっちは学校と逆だ。

 この時間帯の電車を逃したら、間違いなく遅刻。

 向かっている途中で、電車が到着した音が聞こえる。そして、乗客待ちの音楽が鳴りだす。
以下略 AAS



35: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/05/10(日) 21:48:29.99 ID:/922GZR/0
 遅刻確定かと思いきや、急いでみるとギリギリ、遅刻を免れることができた。

 汗はダラダラ、息は絶え絶えになりながら席に着く。そして、すぐにチャイムが鳴る。

男「はぁはぁ……えっ」
以下略 AAS



36:名無しNIPPER
2020/05/12(火) 15:39:49.35 ID:zM1w2QAD0
続けたまえ


37: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/06/14(日) 16:50:57.85 ID:8BvEnJ7D0
 さっき、向かいのホームで見たのは、見間違えだったのか。

 しかし、さっき見たのは他人の空似なわけがない。

 間違いなく、彼女だった。
以下略 AAS



38: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/06/14(日) 16:52:34.08 ID:8BvEnJ7D0
男「……はぁ」

 一つ大きな溜息を吐いて、俺は身軽なスクールバッグを机横のフックに掛けた。

男「急にいなくなるよ。昨日相当心配したんだぞ。あと、これ」
以下略 AAS



39: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/06/14(日) 16:55:02.33 ID:8BvEnJ7D0
男「自分でやれよ」

女「……」

 感情の無い瞳が、こちらを見ている。
以下略 AAS



40: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/07/30(木) 09:29:05.91 ID:gxZgIaxX0
 ジッとしたまま、目を閉じている。

 どうすればいいんだ、これ。

男「……できた、ぞ?」
以下略 AAS



169Res/82.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice