140: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:53:04.46 ID:ECNFnKQ+0
141: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:53:32.92 ID:ECNFnKQ+0
142: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:54:09.32 ID:ECNFnKQ+0
143: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:54:51.78 ID:ECNFnKQ+0
―――――――――コンコン。
扉を叩く音がして目が覚めた。
男「ん……」
144: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:56:22.80 ID:ECNFnKQ+0
男「ありがとうございます」
姉「……珍しい返事をしますね」
男「ノックで起きたからさ」
145: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:56:52.51 ID:ECNFnKQ+0
家を出て、いつもの電車に乗って、学校に向かう。
混雑した車内の中で何も考えずに吊り革につかまり、ただ揺られて到着を待つ。
なんのことはない一日が、今日も始まるのだ。
146: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:57:19.47 ID:ECNFnKQ+0
最寄り駅に着いて、改札を出る。
学生と社会人の大群が改札から一斉に自分の目的の場所へと向かっていく。
男「なんだかなぁ」
147: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:57:55.30 ID:ECNFnKQ+0
ポケットに入れていた今朝の髪留めを手に取る。
俺が使うことはないであろう、パステルカラーの髪留め。
なら、それを何故俺が持っているのか。
148: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 23:01:26.88 ID:ECNFnKQ+0
身に覚えのないものなら、捨てれば良いのだが。
もしかしたらうっかり手に取ってしまったのかもしれない。
というか俺は、いつからこれを持っていたのか。
149: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 23:01:52.74 ID:ECNFnKQ+0
自分の席に座りながら、髪留めを眺める。
毎日の日常の中で。
この髪留めだけが特別だ。
150: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 23:13:34.75 ID:ECNFnKQ+0
チャイムが鳴り出して、授業が始まる時間を告げた。
男「んー」
無意識に伸びをした。
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