南千秋「お前よりも藤岡を好きだという自信がある」南夏奈「はあっ!?」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/02(木) 23:51:13.49 ID:ov1pjfFhO
「喜べ、千秋。今日は私が一緒に寝てやろう」

そんな恩着せがましい物言いで人の布団に入ってくる馬鹿野郎に、私は無言で肘打ちした。

「ぐふっ……な、なにを照れてるんだ、千秋」
「照れてないよ」

ただただ、ひたすらに迷惑だっただけだ。

「どうしてそこまで拒絶する!? たまには可愛い妹と添い寝したっていいじゃないか!」
「気持ち悪いんだよ、バカヤロー」

鼻息を荒くして頬擦りしてくる夏奈に悪態を吐きつつも、可愛いと言われたことだけは素直に喜ばしく、私は仕方なく抵抗を諦めた。

「ふぅ……ようやく観念したか」
「さっさと寝なさいよ、バカヤロー」
「まあそう急くな、千秋。すこし話をしよう」

まあ、そんなことだろうと思った。
おそらくこの馬鹿やろうは寝る前に馬鹿なことを考えて眠れなくなってしまったのだろう。
ちょうど、私も寝つきが悪かったので眠くなるまではこの馬鹿野郎の馬鹿馬鹿しい話に耳を傾けるのも悪くないと思い、話とやらを促す。

「なんだ、改まって」
「千秋」
「なんだよ」
「義理の兄は欲しくないか?」

この姉は予想の斜め上をいく馬鹿野郎だった。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/02(木) 23:52:35.31 ID:ov1pjfFhO
「義理の兄ってお前、誰かと結婚するのか?」
「将来的にという意味だ」
「春香姉様を差し置いて何をほざく」

そりゃあ将来的にならばこの馬鹿野郎にも結婚相手が見つかるかも知れないが、まずは春香姉様がお嫁にいくのが道理であると私は思う。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/02(木) 23:53:59.38 ID:ov1pjfFhO
「しかし夏奈、結婚は好き同士がするものだ」
「ぐっ……それは、たしかに」
「もしも仮に、万が一、藤岡がお前のことを好きだとしてもお前が藤岡を好きでないのならば結婚は成立せずに、お前は一生独身のままだ」
「だ、だから、一生独身は嫌だから、私は妥協に妥協を重ねて藤岡でもいいかなと……」

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/02(木) 23:54:41.74 ID:ov1pjfFhO
「こら、千秋。からかうのはよしなさいよ!」
「からかってなんかない。私は本気だ」

泡を食って喚く夏奈の狼狽ぶりに、今にも笑いそうになるのを堪え、真剣な表情で告げると。

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/02(木) 23:55:23.67 ID:ov1pjfFhO
「ところで、千秋さんや?」
「なにかね、夏奈さんや?」
「さっきから妙にお布団が冷たいんだけど?」

ああ、ついにきてしまったか。運命の刻が。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage]
2020/04/04(土) 01:20:53.15 ID:+3/2tQyjo
みなみけとか珍しいと思ったらまた君か壊れるなあ(困惑)


7:名無しNIPPER[sage]
2020/04/04(土) 11:11:12.28 ID:KTuy17j0o
なんか最近は察せるようになった気がする


8:名無しNIPPER
2020/04/05(日) 01:02:24.67 ID:lBP5sfckO
脳内再生余裕


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