36: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 01:24:48.54 ID:CDwt0mRk0
「駆け出しの、五人だったころからだ。途中、一人が辞めたいと言った。自分がしたかったのは、こんなことじゃないと。俺は止めた。他の四人も止めた。だけど、あいつは結局辞めちまった。
……違うんだ。わかってるんだ。俺も、他の四人も、本気で止めながらも、止める気なんてなかった。辞めることは知っていた」
ぼくは脳内のデータベースを漁る。……確か、辞めた理由はぼかされていたはずだ。
37: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 01:26:23.79 ID:CDwt0mRk0
「だけどそんなもんじゃねぇのか。アイドルに限ったことじゃねぇだろう。どんな仕事だってそうだ。誰かがやりたくないことをやって金がもらえる。違うか。りあむ」
「違うよ、Pサマ」
38: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 01:27:58.75 ID:CDwt0mRk0
「ははっ」
Pサマはぼくの言葉を受けて笑った。普段無愛想な顔が、いまは耳の後ろにあって見えないけれど、きっと、多分、確実に、絶対、満面の笑みを浮かべているようだ。
39: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 01:29:12.02 ID:CDwt0mRk0
「やりたくないことをやらなきゃいけねぇばっかりの世の中に、りあむ、お前みたいなヤツが一人くらいいたっていい。嘘も偽りもない、ゴミクズみてぇな自分を曝け出せるダメ人間がいたっていい。
夢見りあむが夢見りあむであるままステージで光を浴びたなら、それは……それは、なぁ、りあむ。聞いてくれ。お願いだ」
「うん、うん。聞いてるよ。Pサマ、ぼく、聞いてるから……!」
40: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 01:29:58.91 ID:CDwt0mRk0
――――――――――
リハビリ。
ここから先は、ゲームの中で。
待て、次作。
41:名無しNIPPER[sage]
2020/02/10(月) 10:34:25.03 ID:v97Bc1zeo
おつおつ
自分のイメージするりあむとばっちりハマってなんかもう…尊い
復帰ありがとう
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