38: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 01:27:58.75 ID:CDwt0mRk0
「ははっ」
Pサマはぼくの言葉を受けて笑った。普段無愛想な顔が、いまは耳の後ろにあって見えないけれど、きっと、多分、確実に、絶対、満面の笑みを浮かべているようだ。
「りあむ、お前ならそう言うと思った」
そう言ってくれると思った。
Pサマは、そう言う。
「夢と希望と熱狂と感動と……それらを与えるのがアイドルだと、りあむ、お前はそう主張したな。そうかもしれん。あぁ、そうだ。そのとおりだ。それが作られたもんじゃあ、随分と悲しい話じゃねぇか。
りあむ。だから俺は、おまえに……なぁ、りあむ、聞いてくれ。お前は俺のアイドルなんだ。お前ならいまだ嘗てないアイドルになれると、そう思ったんだ」
Pサマの言葉はまだまだぜんぜん要領を得なくて、わけがわかんなくて、正直このひと頭がおかしいんじゃないのかななんてさえ感じたんだけれど、けれど、でも、それなのに、どうしてか、ぼくは顔が熱くてしょうがない。
胸がどきどきしてたまらない。
顔のにやけが止まらない!
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