16:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:23:40.91 ID:lh55PHNT0
――ある日の定期公演終演後
P「今日はご来場ありがとうございました」
17:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:24:14.05 ID:lh55PHNT0
P(さて……ライブも終わったし、さっさと残ってる書類完成させなきゃ)
P(えっと、夜想令嬢の広告の発注に、Cleaskyのドラマスタッフとの打ち合わせ資料に、トゥインクルリズムの殺陣の先生へのご挨拶に……)
P(あーっ、ダメだ! 頭がこんがらがってきた。大きい新企画をこれだけ同時進行させるのは無茶すぎたか)
18:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:24:51.91 ID:lh55PHNT0
P「!! これ……シャイニープリンセスの変身ブローチ。大人向けのリバイバルグッズで、完全受注生産だった――」
P(ずっと欲しくて予約するつもりでいたけど、忙しくてなんだかんだしてるうちに予約受付期間が終わって、泣く泣く諦めてたのに……)
まつり「シャイプリの大ファンだったPさんへの、姫からのささやかな気持ちなのです――って」
19:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:25:30.67 ID:lh55PHNT0
それから数ヶ月後、39プロジェクトでは新たな試みが始まり、夜想令嬢やCleaskyなど6つの新ユニットがお披露目された。
横須賀でのライブでD/Zealの結成が高らかに発表され新ユニットの活動も後半戦に入る中、いよいよまつりの新ユニットが動き出した。
20:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:26:21.27 ID:lh55PHNT0
まつり「なるほど……とっても不思議で幻想的で、心が揺さぶられるようなお話なのです」
エミリー「はい。私もすぐに物語の世界へ引き込まれました。けれど……なんだか悲しいお話ですね」
まつり「ほ?」
21:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:26:51.12 ID:lh55PHNT0
――その後
P「まつり、ユニット衣装の件なんだけど――あら、休憩してるのかと思ったらファンレターの返事を書いてたのね」
22:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:27:30.54 ID:lh55PHNT0
P「この間届いた手紙には、それらのライブの感想に加えて、まつりの新しいユニットが結成される日を楽しみにしてるって書いてあったね」
まつり「その期待に応えられる素晴らしいユニットになること間違いなしなのです。お返事にもそのように書いたのですよ」
P「おっ、随分な自信だね。まつりとしては、あの世界観といいお姫様の本領発揮の絶好の機会だもんね」
23:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:27:56.39 ID:lh55PHNT0
――数日後、劇場エントランス
P「お待たせしました。これより開場です! 当日券をお買い求めの方は左側の列に、グッズをご購入される方は右側の列にお並びくださーい!」
24:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:28:27.66 ID:lh55PHNT0
ララちゃんのお父さんからはまつり本人に伝えないで欲しいと言われたが、そうはいかなかった。
定期的に届いていたファンレターが途絶えれば、まつりならすぐに感づくだろう。
私はまつりに、すべてを伝えた。
25:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:29:10.04 ID:lh55PHNT0
まつり「そうだったのですね……」
P「うん。この間もらった手紙からは、とてもそんな風には思えなかったよね」
まつり「ええ。まつりもララちゃんのお手紙から、たくさん元気をもらったのです」
26:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:29:51.86 ID:lh55PHNT0
まつり「お仕事の後、衛星通信でララちゃんの病室に映像を送れば……」
P「まつりとエミリーのスケジュールはしばらくユニットPRで埋まっている。それに中学生のエミリーたちを夜8時以降に働かせられない」
まつり「では録画した映像をララちゃんに――」
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