男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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137:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2020/05/14(木) 20:46:56.13 ID:76NfIGS30
「うはは、美味い美味い」

少年は焼き魚を頬張って美味しそうに笑った。お腹すかないとは言えその様子を見ているとお腹がすく気がする。

食欲も睡眠欲もないというのはとても心細く、ロウェナさんはこんなことに耐えていたのか。何百年も。

「ごちそーさん。それじゃあウチに任せな」

食べ終えた少年は串をぽいと放り投げるとぴゅんと走り去っていった。

あれ、もしかして僕騙された?と不安になっているとすぐに少年は戻ってきた。

「船を安く手配しておいたで。ほれ、これ」

少年から手渡された紙には相場よりも安い値段が記されていた。二人分なので結局は相場よりも高くなるけども少年の口が立つことが分かった。

どうやらいい子のようだと安心する。

「ほんであんちゃんは東国になんの用なん?」

「人探しだよ。鬼の子なんだけど」

「鬼なら、珍しいから聞きゃあ探せるかもしれへんなぁ」

「霊山にいるらしいんだけど。場所は知ってる?」

「げっ、北のほうかいな。だったら結構時間かかるで? あと寒いから防寒具かってぇな」

どうやら霊山も知ってるらしい。この子って結構顔が広いのかな。

防寒具か。いいものは買えないけど買ってあげないとな。移動費しかかからないからあんまりお金は持ってきてないんだよな。

こんなことならもうちょっと持ってくればよかった。

「ま、長旅になるやろうけどあんじょうよろしゅうな。あんちゃん」


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