男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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136:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2020/05/14(木) 20:25:22.47 ID:76NfIGS30
長い列車に揺られて僕は大陸を渡っていた。

汽車の中で過ごすこと二日。やっとこの大陸の果てへとたどり着く。僕はこの地平線の果てにある東国に思いを馳せた。

男「あとは船で揺られてって半日か。本当に遠いんだな」

学園にも東国出身はいるけど、よくもまぁこんな遠いところから来たものだ。

さて船に乗ろうと港町を歩いている僕だったが周りの人が僕を怪訝な目で見ていることに気付いた。

そっか、今の僕は幽霊だもんな。気を抜くと体が透ける。気を抜かないようにしないとな。

あの学園じゃロウェナさんがいるから忘れてたけど幽霊は珍しく、人に害をなすものもいる。

受け入れられないのも当然か………。

第二種の人たちの言われない差別もこんな感じなのだろうか。

いやこんなもんじゃないか。

「そこのあんちゃん!」

このまま差別を味わっていれば少女ちゃんも僕を認めてくれるかな。どうだろう。

「冴えない顔したあんちゃん!」

こんなことを考えてる程度ってことは理解できないってことかもしれない。

「おいそこの幽霊っ!」

さっきから叫んでいる人がいるなと思ったら僕を呼んでいたのか。冴えないでうすうすとは思ってたが幽霊となると確実に僕だ。

「はぁ。なんでしょう」

「その身形は東国への旅人やな? しゃあないウチが案内したる!」

ハンチング帽を被った人間の少年だった。へへと笑いながら右手をこっちに向けている。

「………はぁ」

「だからその間の生活費はいただくよ」

目的はそれか。だろうと思ったけど。

僕は自分の財布に思いを巡らした。

余裕はあるといえばあるけど。確かに土地勘を持っている人がいた方がなにかと便利ではあるだろうけど。

僕は東国に関して知識がないわけだから。

「わかった。あまり贅沢はできないけど」

「へっ。その冴えない顔に期待はしてないって」

口が減らない子だなぁ


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