99:松坂英治[saga]
2020/02/19(水) 00:28:59.76 ID:S6X6A1SI0
巴マミと鹿目まどかは使い魔達を物陰に隠れる等してやり過ごしていた。キュゥべえの忠告通りあまり大きな魔力を使わず、卵を刺激しないよう進んでいった。先へと進み扉を開け、毒々しい薬のビン?のようなものの中を進んでいく道中、まどかが話を切り出した。
「あの......マミさん?」
「なあに?」
マミはまどかの手を引きながらもしっかりと応える。
「願い事......わたしなりに色々考えてみたんですけど......」
「決まりそうなの?」
「はい。でも、もしかしたらマミさんには考え方が甘いって怒られそうで......」
「どんな夢を叶えるつもり?」
「わたしって昔から得意な学科とか人に自慢できる才能とか何も無くて、きっとこれから先ずっと誰の役にも立てないまま迷惑ばかりかけていくのかなって、それが嫌でしょうがなかったんです」
いつの間にか毒々しい薬のビンの空間の出口までやって来たらしくさらに先へと進む。まどかの独白にマミは何も言わず、そっと耳を傾ける。
「でもマミさんと会って、誰かを助ける為に闘ってるの、見せてもらって......同じことがわたしにも出来るかもしれないって言われて、何よりも嬉しかったのはそのことで......だからわたし、魔法少女になれたらそれで願い事は叶っちゃうんです!こんな自分でも誰かの役に立てるんだって、胸を張って生きていけたらそれが一番の夢だから......」
一通りまどかの告白を聞いたマミ。彼女の心中には一体どんな思いがあるのか、それを全部聞いてマミはまどかに言った。
「大変だよ。怪我はするし、恋したり遊んだりしてる暇も無くなっちゃうよ」
「でも、それでも頑張ってるマミさんにわたし、憧れてるんです!」
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