94:松坂英治[saga]
2020/02/16(日) 13:58:22.04 ID:GuuOmPrB0
巴マミはというと暁美ほむらと接点があること、キュゥべえのことを知っていたことに驚いたのか、それとも単純にアレイスターの存在に疑問を感じたのか、
「あなた一体......?」
いつかの夜にも投げ掛けた疑問をもう一度銀の少女へと投げ掛ける。
「私はただの『人間』だよ」
巴マミは銀の少女の鈴を転がすような可愛らしく甘い声だと思いつつもその裏には底知れぬ深淵を覗きこんでいる感覚に陥った。鹿目まどかも美樹さやかも銀の少女の気味の悪さからか声を出せずにいるようだった。
「では、興味深いサンプルも手に入ったことだしそろそろ退散させていただくとするかね」
そう言い残し、そのままくるりと踵を返し体を闇に溶かしていった。暁美ほむらも後を追いかけていくように闇の中へと消えていった。
廃ビル外。
あの後一通り辺りを探してみたが、あの銀の少女はどこにもいなかった。だからどうしたと言いたくなる。何故彼女に対してこうまでする必要が、理由があるのかは分からない。単にあの娘の障害となるからか、それとも......。
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