55:以下、名無しにかわりましてSS速報VIP がお送りします[sage saga]
2020/02/04(火) 23:06:20.22 ID:OU1LO34/0
ドレスやスーツというよりかは喪服に近いような格好をした人形達だった。いや、人形と呼んでいいのかも分からない。何故なら顔だけでなく腕や足がもぎ取られていたり、中には体自体がグシャグシャにひしゃげているものもあった。そんな異形が一斉にアレイスターへと襲いかかってくる。アレイスターは一瞬の出来事だった為か何もせず、いや、何もできずにその場に立ち尽くし、異形の人形達に嬲り殺しにあい、
「どこを狙っているのかね?」
これもまた一瞬だった。
ボッッッッッバッッッッッ!!!!と、先程までアレイスターがいたところにアレイスターの姿は無く、ただ人形が群がっているところに不可視の爆発が炸裂した。
「私が何の準備も無しに来る馬鹿とでも思ったのかね?」
いつ持ってきたのか、少女の傍らには一台の即興兵器が置かれてあった。材料となっているのは市販のチューブやらホース、チタン合金のネジ等で作られた砲台があった。本来であれば溶接に使うアセチレンガスのボンベや大量の空気を送り込むエアコンプレッサーを辺りに転がしながらアレイスターは言う。
「極超音速衝撃波圧縮打撃砲。いつぞやの夜にも使った即興兵器だよ。あの時は大した材料が無かったから威力はそこそこだったが、この街は便利だよなあ!何せ下手に科学を進歩させればその分生活インフラを支えるために必要な物も出てくる。それを利用すればS.S.S.はさらに進化を遂げる。ざっと計算してももとの威力の二倍になる」
瞬間、ドッッッッッッ!!!!!!と、第二波がドレスやスーツの人形へと襲来した。
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