44:以下、名無しにかわりまして上イン好きがお送りします[sage saga]
2020/02/01(土) 11:59:52.48 ID:hBF2B/l50
結局銀の少女がどこへ行ったかは分からなかった。それに一応治療したとはいえ黒いローブの男を放っておく訳にもいかなかった。それから間もなくして、黒いローブの男の知り合いだと言う人に男を引き渡し、銀の少女を探してみたが、見つからなかった。仕方がないので家に帰ることにした。
なんとも不思議な出会いだった。
人を小馬鹿にするかと思ったら年相応の子供っぽい側面を見せる。しかし不可解な点も多く、なんともミステリアス少女だったとマミは銀の少女へ思いを馳せていた。
それに気になったのはそれだけではない。
「キュゥべえ、あの時なんで黙っていたの?あの娘に何か気になることでもあったの?」
あの時、マミが銀の少女が本当に魔法少女なのか疑問を感じていた時、キュゥべえに話しかけても返事が来ず、珍しくだんまりしていた時だった。それに関してキュゥべえは、
「うん、あの少女は魔法少女の素質があったんだけれど、」
「?、言葉を濁して、キュゥべえらしくないわね。魔法少女の素質があるのなら契約するんじゃないの?」
やけに言葉を濁しているキュゥべえに疑問符が浮かぶマミ。
「いつもならそうするんだけれどね。魔法少女の素質があったって言っても特殊でね、いわゆるイレギュラーってやつさ。それで少し不可解なところがあって僕でも彼女の正体は分かりかねたんだよ」
あの銀の少女がキュゥべえに魔法少女の素質があると見込まれるのも驚きだが、この不思議小動物型生命体キュゥべえが彼女の正体が分からないと言ったのが衝撃的だった。
「キュゥべえでも分からないこともあるのね。ちょっと意外だわ」
この博識な不思議生命体が分からないことがあるというのが本当に意外だった。
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