118:松坂英治[saga]
2020/03/04(水) 10:42:10.43 ID:05gHMH560
「巴マミ」
辺りが喜びのムードになる中、暁美ほむらは巴マミの名前を短く呼んだ。
「......何かしら?」
先程和解したばかりだというのにほむらの目はなにやら鋭かった。
「あなた、さっきのことがあってまだ魔女と闘える?」
「......」
「例えわたしと組んでもあなたは足手まといでしかないじゃないかしら?」
「ちょっ、そんなこと言わなくても!!」
「そうだよほむらちゃん、そんな言い方ってないよ!!」
ほむらの棘のある言い方につい反抗する二人だったが、
「いいのよ二人とも。ええ、わたしは多分もう魔女とは闘えないかもしれないわ。」
認めた。後輩に弱いところを見せたがらない巴マミが今、弱音を吐いている。しかし、
「でも、だからと言って魔女を野放しにする訳にはいかないわ。これはわたしのソウルジェムが穢れるから、グリーフシードが欲しいからじゃなくて、この街が魔女によって一般人が脅かされることが許せないから」
固い決意と正義感だった。それとも後輩には弱いところは見せまいという意地だろうか?さっきは魔女に喰い殺される直前だというのに。
しかしほむらもこの回答を予測していたのか、
「ええ、そう言うと思ったわ。けどさっきも言った通り例えわたしとあなたが組んでもあなたは足手まといでしかない」
「っ、!!」
しかし、その後に続く言葉はマミの予想を反していた。
「だから、わたしがあなたの代わりにこの街の平穏を守る。あなたも含めてみんなを魔女からわたしが守るわ」
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