117:松坂英治[saga]
2020/03/03(火) 20:14:49.40 ID:AdULX9Kb0
マミは震える体を押さえ込みながらも、“二人”の下へと歩み寄った。
「助けてくれてありがとう。そして暁美さんには酷いこと言ったりしてごめんなさい。勘違いしてたとはいってもあんなことをしてごめんなさい」
「いいえ、気にしてはいないわ。あなたが助かればそれで良かったわ。こちらこそ言い方が悪かったわ、ごめんなさい」
二人の雰囲気はシャルロッテの結界の中にあった邪険なものではなく、和解したような柔らかいものになっていた。
それを遠目に見ていた美樹さやかも何かを思ったのか、ほむらの方へと駆け寄り、
「転校生、その、なんていうか......ごめん。今まで邪険にしてきて......あたしも言い方キツかったかも......それからマミさんを助けてくれてありがとう。これからはよろしくしてもいいかな?」
「ほむらちゃん、マミさんを助けてありがとう。その......わたしも友達になってくれないかな?」
いつの間にかまどかも駆け寄っており、友達にして欲しいと言った。二人に対する回答は勿論、
「ええ、こちらこそよろしく」
こちらも険悪な雰囲気ではなく、和解したようだった。
「それから、あなたもありがとう。わたしの命を助けてくれて」
「なあに、礼には及ばんさ。良い百合も見させてもらったしな」
アレイスターの方を向き、礼を言う巴マミ。まどかもアレイスターへと体の向きを変え、
「マミさんを助けてありがとう、その......えっと......」
「アレイスターだ。アレイスター=クロウリー」
「アレイスターちゃん!!」
名前の分からないまどかへ自身の名を口にするアレイスター。ここで初めて名乗ったアレイスターだった。
144Res/130.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20