ティア・グランツ「私、もう待つのはやめたの」
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19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:22:15.99 ID:DQhBkFB7O
「私はアッシュを誤解していたのかも……」
「父上がなんだって?」

突然父親のことを持ち出されて怪訝な顔をするチビルークに、ティアは考察を口にした。

「きっとアッシュの狙いは逆なのよ」
「父上の狙い……?」
「ルークとあまりにも似ているあなたを、どうにかして変えたかったのだと思うわ」

根底から覆すようなその発言に瞠目するチビルークに、ティアはなるべく噛み砕いて話した。

「アッシュは最終的にルークを認めたの」
「知ってるよ。父上はレプリカに負けて……」
「それもひとつの要素だけど、最大の要因は彼が彼だけの人生を歩んだからこそ、ひとりの人間として、その存在をアッシュは認めたのよ」

ルークはアッシュのレプリカだ。
けれど、彼と父上は違う。
日記を読めば、そのことがよくわかる。
考え方も、価値観も、全く異なる人間だ。
てっきりそれを再現しようとしているのだとばかり思っていたが、どうやら違うらしい。


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