芹沢あさひ「この雨がいつか止んだなら」
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26: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 20:14:29.26 ID:hoMUvMIQo

「雨が降るって言いたいんすか」
「それ以外にいったいどんな可能性があるんだ」
「外、あんなにも晴れてたのに」
「でも、降るらしいぞ」

 天気予報を信じるならな、とプロデューサーさんは下駄箱横の傘立てから黒色の傘を一つ抜き取りながら言った。

 曰く、提示された降水確率は四割ほどらしい。
 絶対というわけでもないけれど、だからといって平然と無視できるほどの値でもない。微妙なところだった。

「傘なんて持って来てないっすよ」
「だろうと思った」

 彼は傘立てを指さしながら言う。

「事務所のやつ、使うか? ビニール傘だけど」

 私は少しだけ考えて、しかし首を振る。
 そのまま歩を進めて、それから靴を履いた。

「いや、いいっす。なんだか馬鹿らしいっすから」
「あさひらしい」

 プロデューサーさんはため息交じりにそう呟いて、それっきりだった。




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