北条加蓮「藍子と」高森藍子「膝の上で はちかいめ」
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15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:42:43.62 ID:wJ7doyQp0
加蓮「とにかく藍子へのプレゼントはあげたでしょ。ネイル一式と、25日のお散歩。2つももらっておいて、まだ足りないの?」

藍子「……」

加蓮「……欲張りだねぇ」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:43:12.92 ID:wJ7doyQp0
藍子「そ、そんなこと言われたって! あっ、加蓮ちゃんだって顔赤くなってるじゃないですか! ほら、耳のところも!」ピト

加蓮「〜〜〜〜っ!?」

藍子「あっ」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:44:12.56 ID:wJ7doyQp0
藍子「だって! それじゃ私は、いつ加蓮ちゃんに敏感な場所を触られるかわからないまま、毎日を過ごさないといけないじゃないですか。そんなの、落ち着かなくなっちゃいます!」

加蓮「いや言い方」

藍子「そうだっ。加蓮ちゃんが触りたいのなら、今触ってください。それでお互いさまってことにしましょう!」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:44:42.99 ID:wJ7doyQp0

□ ■ □ ■ □


藍子「――あっ、店員さん。コーヒー、ありがとうございます♪」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:45:45.64 ID:wJ7doyQp0
藍子「コーヒー、いただきますね」ズズ

加蓮「いただいちゃえー」

藍子「〜〜〜♪」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:46:13.01 ID:wJ7doyQp0
藍子「〜♪」ズズ

藍子「あっ」コトン

藍子「〜〜♪」ナデナデ
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:47:13.15 ID:wJ7doyQp0
加蓮「うん。事実なんだよね。しかも思ってたより結構言われた」

加蓮「どうせ同情を誘う目的だろとか、偽善者とか。……そういうことだけはしないと信じてたのに、っていう声は……さすがに堪えたかな。覚悟はしてたのにね」

加蓮「Pさんから、今回のことはあまりエゴサしたり気にしたりしない方がいい、って言われてたんだけどさ」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:47:43.53 ID:wJ7doyQp0
藍子「嘘でも、気休めでもなくて」

藍子「私もちょっぴり見てみたんですけれど……そんなこと言う人、1人か2人くらいしか見当たりませんでしたよ?」

加蓮「そう?」
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:48:13.63 ID:wJ7doyQp0
加蓮「ま、あの子達に言ったように気にしてないんだけど。色々覚悟の上なんだし、そんな物とは比べ物にならないほど遥かに大きな物をもらったんだし……」

藍子「きっと、病院のみなさんも、加蓮ちゃんと同じように――ううん。加蓮ちゃん以上に、そう思っているハズです」

加蓮「ふふっ。知ってるー」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:48:43.25 ID:wJ7doyQp0
藍子「……」ナデナデ

加蓮「こら。今は撫でるタイミングじゃないっ」

藍子「……そうなんですか?」
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:49:13.40 ID:wJ7doyQp0
加蓮「マイナスの気持ちを持つのはやめるって決めたもんね。うるさい人達のことは放っとく」

加蓮「……あ、でも、信じてくれてた人への信頼だけは取り戻したいかな」

加蓮「時間、かかるよね……。こういうの」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:49:43.53 ID:wJ7doyQp0
加蓮「"身体が弱いのは変わってないんだから、夜は早く寝ましょうね"よ!」

加蓮「何なの? なんで今になっても保護者面できるの?? そしてなんで私が一番ウザいって思うことをピンポイントで言えるの!!??」

藍子「あの看護師さん、加蓮ちゃんのことをいっぱい分かっていましたよね」
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:50:13.69 ID:wJ7doyQp0
藍子「加蓮ちゃん」

加蓮「…………何」

藍子「それを、看護師さんに送ってあげましょ? きっと看護師さんも、その一言が――アイドルの自分を見て、って言葉がほしいんだと思いますよ」
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:51:13.98 ID:wJ7doyQp0
加蓮「はぁ……。もういいのになぁ。いつまでも私のことなんて見てないで、他の患者のこと見てなって」

藍子「じゃあ、その他の患者さんにも加蓮ちゃんをいっぱい見せてあげるのはどうですか? 看護師さんに、見せてあげて、って言ってあげてっ。みんな、もっと元気になるかもしれませんよ」

加蓮「どーしても私のファンを増やしたいみたいね?」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:51:44.20 ID:wJ7doyQp0
加蓮「……もしかしたら、なんだけどさ」

藍子「もしかしたら?」

加蓮「藍子っていつも誰かの幸せを願ってるよね。みんなが笑顔になればいいなって。藍子って、すっごく優しい子だよね」
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:52:14.29 ID:wJ7doyQp0
加蓮「世界の嫌な部分とか、嫌いなところとか、自分に対するキツイ言葉……」

加蓮「そういうのって、誰でも見たくはない物かもしれないけど」

加蓮「慣れて来ると――それが当たり前の環境にいると、人ってマイナスを求めるようになるの」
以下略 AAS



31:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:52:43.37 ID:wJ7doyQp0
加蓮「私と藍子が見ている物が違うのも――今回のことで、私にはキツイ言葉や優しくない声がたくさん見えたのも、そうなのかもね」

加蓮「藍子は、プラスの言葉をいっぱい見つけることができるのかもしれないけど……私は無意識のうちに、マイナスを探しちゃってたのかな」

加蓮「まだ、心のどこかで私は、無意識のうちに……あるいは自分がそう望んで、自分が可哀想だって言える材料を探してしまっているのかもしれない」
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:53:14.21 ID:wJ7doyQp0
加蓮「でもゆるふわ加蓮ちゃんはやっぱりヤダなぁ。ちょっとそれは私じゃないでしょ」

加蓮「ねー藍子。どうしたらいいと思う? 藍子みたいになる為には、やっぱりゆるふわにならなきゃ駄目?」

藍子「……もうっ。加蓮ちゃん! 私のことを、何だと思っているんですか?」
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:53:44.35 ID:wJ7doyQp0
加蓮「――あーあ。だからさぁ? 私はこんな話する為にここに来てるんじゃないし、藍子に会ってる訳じゃないの」

加蓮「なかったのになー……。癖って嫌だよね。またやっちゃった」

藍子「……自分を変えるために自分を否定しちゃ、駄目だと思いますよ?」
以下略 AAS



34:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:54:14.60 ID:wJ7doyQp0
加蓮「ありがと。……でも、私は前を向いてっ。藍子みたいな優しいアイドルを、ほんの少しだけ目指してみることにする」

藍子「あの日の病院の子どもたちみたいに、加蓮ちゃんが色んな方の笑顔をいっぱい増やしていく未来……私も、一緒に見てみたいです」

加蓮「ん。さんきゅ。頑張る」
以下略 AAS



35:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:54:44.20 ID:wJ7doyQp0
加蓮「……よしっ。シリアスモードしゅーりょー! ココアでも注文しよっかっ」

藍子「えっ」

加蓮「え?」
以下略 AAS



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