北条加蓮「藍子と」高森藍子「膝の上で はちかいめ」
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:47:43.53 ID:wJ7doyQp0
藍子「嘘でも、気休めでもなくて」

藍子「私もちょっぴり見てみたんですけれど……そんなこと言う人、1人か2人くらいしか見当たりませんでしたよ?」

加蓮「そう?」
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:48:13.63 ID:wJ7doyQp0
加蓮「ま、あの子達に言ったように気にしてないんだけど。色々覚悟の上なんだし、そんな物とは比べ物にならないほど遥かに大きな物をもらったんだし……」

藍子「きっと、病院のみなさんも、加蓮ちゃんと同じように――ううん。加蓮ちゃん以上に、そう思っているハズです」

加蓮「ふふっ。知ってるー」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:48:43.25 ID:wJ7doyQp0
藍子「……」ナデナデ

加蓮「こら。今は撫でるタイミングじゃないっ」

藍子「……そうなんですか?」
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:49:13.40 ID:wJ7doyQp0
加蓮「マイナスの気持ちを持つのはやめるって決めたもんね。うるさい人達のことは放っとく」

加蓮「……あ、でも、信じてくれてた人への信頼だけは取り戻したいかな」

加蓮「時間、かかるよね……。こういうの」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:49:43.53 ID:wJ7doyQp0
加蓮「"身体が弱いのは変わってないんだから、夜は早く寝ましょうね"よ!」

加蓮「何なの? なんで今になっても保護者面できるの?? そしてなんで私が一番ウザいって思うことをピンポイントで言えるの!!??」

藍子「あの看護師さん、加蓮ちゃんのことをいっぱい分かっていましたよね」
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:50:13.69 ID:wJ7doyQp0
藍子「加蓮ちゃん」

加蓮「…………何」

藍子「それを、看護師さんに送ってあげましょ? きっと看護師さんも、その一言が――アイドルの自分を見て、って言葉がほしいんだと思いますよ」
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:51:13.98 ID:wJ7doyQp0
加蓮「はぁ……。もういいのになぁ。いつまでも私のことなんて見てないで、他の患者のこと見てなって」

藍子「じゃあ、その他の患者さんにも加蓮ちゃんをいっぱい見せてあげるのはどうですか? 看護師さんに、見せてあげて、って言ってあげてっ。みんな、もっと元気になるかもしれませんよ」

加蓮「どーしても私のファンを増やしたいみたいね?」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:51:44.20 ID:wJ7doyQp0
加蓮「……もしかしたら、なんだけどさ」

藍子「もしかしたら?」

加蓮「藍子っていつも誰かの幸せを願ってるよね。みんなが笑顔になればいいなって。藍子って、すっごく優しい子だよね」
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:52:14.29 ID:wJ7doyQp0
加蓮「世界の嫌な部分とか、嫌いなところとか、自分に対するキツイ言葉……」

加蓮「そういうのって、誰でも見たくはない物かもしれないけど」

加蓮「慣れて来ると――それが当たり前の環境にいると、人ってマイナスを求めるようになるの」
以下略 AAS



31:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:52:43.37 ID:wJ7doyQp0
加蓮「私と藍子が見ている物が違うのも――今回のことで、私にはキツイ言葉や優しくない声がたくさん見えたのも、そうなのかもね」

加蓮「藍子は、プラスの言葉をいっぱい見つけることができるのかもしれないけど……私は無意識のうちに、マイナスを探しちゃってたのかな」

加蓮「まだ、心のどこかで私は、無意識のうちに……あるいは自分がそう望んで、自分が可哀想だって言える材料を探してしまっているのかもしれない」
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/29(日) 19:53:14.21 ID:wJ7doyQp0
加蓮「でもゆるふわ加蓮ちゃんはやっぱりヤダなぁ。ちょっとそれは私じゃないでしょ」

加蓮「ねー藍子。どうしたらいいと思う? 藍子みたいになる為には、やっぱりゆるふわにならなきゃ駄目?」

藍子「……もうっ。加蓮ちゃん! 私のことを、何だと思っているんですか?」
以下略 AAS



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