161: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 14:42:15.83 ID:ZRhpxi3E0
紗代子「プロデューサー……ですか?」
P「紗代子……!」
どこにこれほどの元気が残っていたのかという勢いでプロデューサーは立ち上がると、肩を掴んだ。
P「心配したぞ! こんな……こんな無茶をして!! だが、良かった!!!」
紗代子「え? あの、プロデューサーなんですよね? 私、ええ?」
P「すまなかった。昨日、俺があんな話をしたから……」
紗代子「そ、そんなことはないんですけど、プロデューサー。人が……」
気がつけば、周りの登山客が全員2人を見ている。
それはそうだろう、気息奄々としていた男がいきなり立ち上がると若い女性の肩を掴み、よくわからないことをまくし立て始めたのだ。
P「あ、す、すまん。だが、無事で良かった」
紗代子「無事……って、私は別に危なくなんかなかったですよ? お天気もいいし、いい気分転換になりました」
P「へ? いや、紗代子。遭難する為に山に来た……んじゃないのか?」
紗代子「え? そ、そんな危ないことするわけないじゃないですか! 人に迷惑がかかりますし……あ、プロデューサー!?」
今度こそ、本当にプロデューサーは脱力をした。
その場に崩れ落ちると、顔だけは苦笑の表情になる。
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