60: ◆hhWakiPNok[saga]
2019/12/28(土) 14:09:13.75 ID:G9OiTGlK0
蓮実「ごめんなさい。私ったら初めてで緊張しているみたいです。では改めまして、まずは聞いて下さい。『サヨナラ夏休み』です」
P「なに!?」
予定と違う!
俺が指定したのと全然違う曲を、蓮実は歌うと観客に言った。
スタッフも狼狽えた表情で俺を見る。
刹那のこの一瞬、俺は錆び付きかけているかも知れない頭の中のモーターを、フルで回転させた。
蓮実が段取りを間違えるとは思えない。そしてこの為に練習した曲を、直前で代えるなどよほどの事だ。
つまり今、俺の伺い知れないそのよほどの事が、あのみかん箱の上でおきているに違いないのだ。
そう、なんの考えもなしにこんなことを蓮実がするわけがない。
俺は蓮実と、蓮実の判断を信じることにした。
俺はスタッフに小声で指示を出す。
P「サヨナラ夏休みで」
予定していた曲ではないが、蓮実が好んで練習していた曲だ。スタッフも数秒程度のラグでイントロが流し始め、蓮実もフリを踊り始める。
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