10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/25(水) 05:25:37.31 ID:77T4edg60
「あの、プレゼント……、なにか貰ってくれませんか……?」
慌てて彼女は提げていたビニール袋を広げると、とても熱がりながら、中から肉まんの包み紙を取り出した。
まだ買いたてらしく、湯気がもくもくと立ち込めている。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/25(水) 05:30:01.82 ID:77T4edg60
「今日は、クリスマスなんですよ……」
熱々の肉まんを小さな口に運びながら、彼女は幸せそうに目を細める。
肉まんの湯気と吐息が合わさって、彼女の口元には白いもやが浮かんでいた。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/25(水) 05:35:57.78 ID:77T4edg60
「みんなで歌を歌うとき、本当は神様じゃなくて、みんなのために歌ってました……。今日は、その方がいいと思ったから……。」
少し伏せて語るその言葉は、誰に向けられて紡がれているのだろうか。
私にはその一つ一つの息継ぎの裏側に、彼女と同い年くらいの子供たちの姿が想像できた。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/25(水) 05:40:27.38 ID:77T4edg60
十二月十五日、深夜。
スマホを起動したら、案の定、不在着信の嵐だった。
情けない。
14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/25(水) 05:42:30.74 ID:77T4edg60
「聖ちゃん、探しましたよ〜」
「えっと、ごめんなさい……」
「寒くなかったですか〜」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/25(水) 05:43:43.98 ID:77T4edg60
短すぎて自分でビビってる。
クリスマスと、望月聖へ。
誕生日おめでとう。メリークリスマス。
16:名無しNIPPER[sage]
2019/12/25(水) 06:43:48.89 ID:YHYtJ2fWo
おつ
よき
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