10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/25(水) 05:25:37.31 ID:77T4edg60
「あの、プレゼント……、なにか貰ってくれませんか……?」
慌てて彼女は提げていたビニール袋を広げると、とても熱がりながら、中から肉まんの包み紙を取り出した。
まだ買いたてらしく、湯気がもくもくと立ち込めている。
「イヴさん……お姉ちゃんのですけど……、たぶん、あなたが貰ってくれれば喜びます……」
サンタさんなので。
そう言って彼女は肉まんを半分に割ってみせた。
ジューシーな茶色い餡が覗いている。
なんだか物乞いみたいで申し訳なくなって、断ろうとしたが――。
「私も、お姉さんと分けっこしたい、です……」
純粋そうな視線を向けられて、断ることが出来なかった。
16Res/9.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20