【デレマス】望月 聖「かみさま」
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/25(水) 05:35:57.78 ID:77T4edg60
「みんなで歌を歌うとき、本当は神様じゃなくて、みんなのために歌ってました……。今日は、その方がいいと思ったから……。」

少し伏せて語るその言葉は、誰に向けられて紡がれているのだろうか。
私にはその一つ一つの息継ぎの裏側に、彼女と同い年くらいの子供たちの姿が想像できた。

「そうしたら、胸がポカポカして……、寒いのも平気になったんです……。面白いですよね……。大切な人に気持ちを伝えるって、こんなにも……。」
 
その瞳は遠くの雪に向いているが、きっと、もっと大事なものが映っている。
まるで一生添い遂げる恋人に向けるような、熱い。

「だから、お願いして私もサンタさんをすることにしたんです……」

今日はお試しですけど。
彼女は照れ臭そうに笑った。

――クリスマスは、一緒に居られることが奇跡。

聖さんの赤い瞳が、じっとこちらに向けられている。

「お姉さんは、大切な人と過ごせましたか……?」
「……まだ」

「あのね、だから、今から、会いに行かなきゃ。」



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