北条加蓮「藍子と」高森藍子「灰を被っていた女の子のお話」
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30:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/24(火) 17:42:21.53 ID:SmxjqBVS0
藍子「加蓮ちゃん。正直に言っちゃいましょ?」

加蓮「分かってるわよっ。あ、あのね? 怒らないで聞いてほしいんだけど……」

加蓮「さっきも言ったけど、今回の話、まだ受けるか決めてない……っていうか、断ろうって思ってた」

「あら」

加蓮「ついでに言えば、あなたと会うのも断るつもりだった」

加蓮「後ろなんて振り返らないようにしようって決めかけてて……。忘れないでいてくれる、なんて言ってくれたけど、ついこの前まで、病院のこととか、昔の私のことなんて全部忘れようって思ってた。前だけ向いて生きていけばいいや、って……」

加蓮「だからもう、病院には行かないし、あなたとも会わないつもりだったの」

加蓮「でもね」

加蓮「藍子が、逃げるな、って。私のことを叱ってくれたんだっ」

加蓮「今の私なら、過去と向かい合えるからって」

加蓮「今の私の目で、昔の私の見ていた世界をもう1回だけ見て来なさい、って」

「……そっか」


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