80:一旦ここまでにします ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 07:30:55.47 ID:nY0iWbpOO
「アッハッハ、まるで休日のお父さんとお母さんでありますな!」
「亜季さん!? もうお父さんとお母さんだなんて……」
「おーい、響子ー? 響子さーん?」
「パパって呼んだほうが良いですか?」
「パパと呼ばないで!」
響子は悪ノリにノリノリだ。
「もう、響子ちゃんったら」
「むー……」
どこまで本気かわからないけど奥さんモードの響子を卯月はにこやかに見守っているが美穂は少し不満げな表情だ。
「あの、美穂? これは響子の悪ふざけというか」
「プロデューサーさんの馬鹿っ」
「うぐっ!?」
やや不機嫌そうに何処かにいく。あっ、こっち振り向いた。あっかんべーした。かわいい。
「あーあ、美穂怒っていっちゃったね」
加蓮は呆れたような顔をして掃除機を転がしている。ゴミを吸い取る音が必要以上に大きく聞こえたような気がした。
「ちょっと私も遊びすぎましたね」
響子も悪いことしたなって顔をしている。それが俺が聞いた彼女の最後の言葉だった。
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