77: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 07:24:53.47 ID:nY0iWbpOO
ふと頭に浮かんだ推測を言うべきか悩んだが、とりあえず前に進むためにも話した方が良さそうだ。
「いや、ほら。古い鏡ってことは長い年月の間に魔翌力やら妖力がなくなっちゃったってことでしょ? つまりなんらかの方法でその魔翌力を貯めなおせば……例えば」
「例えば?」
言っては見たけど思いつかない。考えろ、こういう時ゲームや漫画ならどうしている?
「あたっ!」
「プロデューサーさん!?」
考え事をしていると頭に何かが当たりコロコロと転がる音がした。
「野球のボール?」
「すみませんっ、プロデューサーさん!」
足元に落ちていたボールを拾うと悠貴と卯月が謝りながらやってきた。2人とも手にはグローブをはめてある。
「悠貴ちゃんとキャッチボールをしてたら暴投しちゃって」
「それで俺の頭に飛んできたのか。外が大雪だから仕方ないけど、屋内でやると危ないから気をつけろよ?」
ボールを投げるとふんわりと半月のような軌道を描いて卯月のグローブの中にストンと入った。
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