52: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:14:50.50 ID:nY0iWbpOO
「……サーさんっ! プロデューサーさんっ!」
「んん……」
「やった、目を覚ましましたっ!」
翌朝、体を揺らす悠貴の声に目が覚める。それと同時に自分でも驚くくらい汗をかいていることに気付いた。
「プロデューサーさん、どうしてこんなところで寝ていたんですか?」
「こんなところ……ああ、そうか。あの時」
昨夜のことを思い出す。眠気覚ましのコーヒーを飲んでまで身構えていたのに亜季と一緒に睡魔に襲われてしまって、そのまま雪の上で寝ていた……ん?
「悠貴。雪はもう溶けたのか?」
「はい。というよりもう……春ですねっ」
雪のベッドは草花に覆われてうららかな春の日差しが眩しい。そりゃそうだ。春なのに冬の厚着着てりゃ汗もかく……。
「嘘だろ……また時間が加速したのか」
「流石でありますなシュワちゃん……ですが不肖大和亜季、鍛え抜かれたボディは……ぐぅ……ぐぅ」
風に揺られて飛んできた桜の花びらが夢の中でシュワちゃんとボディビル対決をしている亜季の額にくっついたのだった。
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