50: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 01:13:39.33 ID:nY0iWbpOO
「ふぅ……」
お腹いっぱい鍋を堪能した俺は1人外で眠気覚ましのコーヒーを飲んでいた。ブラックコーヒーなんて普段飲まないけど、眠気を飛ばしてくれそうなものはそれしかなかった。時間はわからないけどそろそろ今日が終わる頃合いだろう。
「おや、プロデューサー殿も同じ考えでありましたか」
「亜季……ってなんだその格好」
雪の降る中これからサバゲーを始めるのかってツッコミ待ちな格好をしている。かなり本格的な防寒装備をしたうえでその手にはエアガンを持っている。
「プロデューサー殿も使いますか?」
「いや、遠慮しとく」
とはいえ。俺も亜季のように武器になりそうなものを持ってくるべきだったかもしれない。
「俺たちが寝てる間に秋が過ぎて冬になったのなら、起きている間に何かわかると思ったんだ。それに食料を新しく取り替えてるってなれば」
「はい。私たちが寝ている間に行ったのでしょう。そしてそれはおそらく単独犯の行動ではありません」
いくら俺たちがぐっすり寝ていたとしても、1人であの量の食料を食堂まで持って行き来するのは無理がある。常識が通じない世界で何を言うんだと言われそうだが、相手が人間であるならその行動を予測立てる事が可能だ。
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